ペトロールズ - ライブレポ(2007/7/27@下北沢GARAGE)、(2/3)

 今回と次回の二度に分け、ライブで演奏された曲を全て解説します。では、さっそくご覧下さいっ。

①草紅葉


 牧歌的なタイトルとは裏腹に、都会的なロックサウンド。ディレイというエフェクター(サウンドに特別な効果を与える機材)を効果的に使い、印象に残るイントロとバッキングを奏でていた。ディレイ=”遅延”、遅れるコトです。イントロやバッキングで、一度弾いた音を追いかけて居たのは長岡さんではありません。アレはディレイの効果です。

 ちなみに、遅延時間はミリ秒単位で調整するコトができます。ディレイは便利で、特別な効果を必要としない場合も常にかけておくコトは多い。遅延時間を短くすると広がりが生まれ、少し長くするとエコーになる。さらに長くすると、アノような”やまびこ”効果を得られます。

②O.S.C.A.


 東京事変の新曲としてもお馴染みの作品。コノ日のO.S.C.A.は、長岡さん独特の”タメ(溜め)”が利いていた。”モタる”のとは違いますよ。このタメのおかげで、後半テンポが上がった時の疾走感が増していました。

 長岡さんはギターソロに入る時に、自ら「ギター!」とコールした。初CD『仮免』にも録音されていたこのコール、チョットした演出に過ぎないかも知れませんが、こういうコトが自然に出来てサマになるフロントマンは格好が良く、見ている側はテンションが上がります。

③ツバメ


 長岡さんのボーカルの魅力の一つ、ファルセット(裏声)全快の作品。比較的レンジの広いファルセットで、特に高い方は、調子の良い時は上の上の上のEあたりまで…、兎に角、非常に高いトコロまで出ます。

 コーラスグループ等を覗くと、邦楽のロック・ポップス系のボーカリストで、ココまで出る人は珍しいのではないかな。「O.S.C.A.」でもファルセットを使っていますが、「ツバメ」の方が高い音を使っていて、出現箇所も広範に渡っています。

④ホロウェイ


 実に格好の良いパフォーマンスでした。イントロが始まった瞬間に、女衆の甲高い声と男衆の唸り声が響き渡り、会場の雰囲気は一気に熱くなった。オーディエンスの反応を見る限り、ペトロールズの代表曲の一つに挙げて良いと思います。

 この曲は、おいらも大変に気に入っていて、自分なりに勉強しました。興味をお持ちの方は、下に挙げたページもご覧下さい。3回に渡り、実際にギターを手にしてプレイを解説しました。ただ、今回あらためて感じたのは、ライブは別物だというコト。今回のライブでのホロウェイは、想像を絶するプレイだった…。

 ※ホロウェイのギタープレイ解説はコチラ。
  1. (イントロ)
  2. (中盤)
  3. (中盤~エンディング)


⑤夜中の数学


 ブルージーな雰囲気に包まれたコノ作品。タイトル通りの曲だなぁと、おいらは思っています(上手いコト名づけたモノだ…、感心)。数学を解く時のサディスティックな征服欲とか、マゾヒスティックな、解けた瞬間の解放感といった快感を連想するのですが、「夜中の~」と修飾されているコトから、長岡さん流のエロスな世界まで深読みさせる作品です(←おいらの勝手なイメージ…)。

 この曲で長岡さんは不思議なプレイを披露した。彼にとって不思議なプレイは珍しく無いが、あまりにもキテレツだったので、二箇所ほど印象に残った。一つはジャジーなフレーズを高速に、かつ奇妙にしたモノ。コレは、どのように発想したかくらいは想像がついた。が、もう一つは…、もしピアノならば音程を出すコトすら不可能だ。非常に変わった個性的な旋律でした。

⑥最近


 長岡さんの"投げやり感"がキマっていた。サビの部分では、声が枯れるか枯れないかくらいの、シャウトに近い歌い方をしていました。リズムが複雑で、聴き慣れないとノリにくいのですが、憶えてしまうと逆に心地良く感じます。

 長岡さんはハーモニクスを効果的に使っていました。あまり頭で考えずにフィーリングで奏でているように見えた。長岡さんはソロ、オブリガード、バッキングの何れにおいても非常にアドリブの多いギタリストです。音感とリズム感が良く、また、スケールや理論に明るいのでは無いかと、おいらは推測しています。

⑦ゴング


 初めて聴いた時は、「ん。このハードロックみたいなリフはチョット…」と感じたのですが、今回のライブでは、それほど違和感を感じませんでした。

⑧無い者ねだり


 洒落た都会的な雰囲気。イントロから惹き込まれます。毎度おなじコトを繰り返し言っていますが、この曲ではベースのジャンボさんに注目して頂きたい。「プポーン」、「パポーン」、「ドゥルパッパ」、「ブイブイーン」…(?)、兎に角、色々と格好の良いコトをしています。ジャコ・パストリアスみたいですよっ(←大げさ…)。


 いつもならコノあたりで解説は終わりなのですが、今回のライブは16曲、倍ですよ倍っ。アト8曲も残っています、残りは次回!

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トックさん、毎度です!

ホロウェイ、良かったですよね!何でしょ、アレは…。よく分からない、何とも言えない。兎にも角にも、格好が良かったです。

来月って広島ですか!?うーむ…、おいらも考えないといけないなぁ。今は行かないつもりです。仕事が…、いや、みんなお仕事はお持ちですよねっ。うーむ…。

こんばんわ

いつもいつも、ありがとうございます。
ホロウェイ良かったですよねぇ。。

もっともっともっと、聴きたいです。
でも、9月はもしかしたら行けないかもしれません。。。
来月は行きますが。。

ケイタさん、初めまして!

いつもご覧頂いているとのコト、感謝いたします!アリガトウございますっ。

長岡さんは大変に魅力的なミュージシャンです!色々と聴いてきましたが、邦楽系ミュージシャンでこれほどの方は…、今は思いつきません。渡辺香津美ほか、好きなギタリストは他にも居ます。好きなボーカリストもたくさん居ます。が、ギターボーカルとしては長岡さんが日本最強だと思う。チャーもかなり好きだったのですが…、今は長岡さんの世界にドップリと浸かっています。

ライブレポ後半、ご期待くださいっ。またお時間のある時は、遊びにおいで下さい。

ヒロさんいつもブログ見させてもらってます!!
長岡さんってすごい魅力的な人ですねぇ~
僕も長岡さんみたいなギタープレイができるようになりたいですねぇ~
ライブレポの後半楽しみにしてますね!!
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