杏露虫 - ライブレポ(2008/1/20@下北沢CLUB 251)

 「はにかみ誘惑」と題された今宵のライブは、新曲6曲を含む全10作品、大盛況のうちに幕をとじました!レコ発も兼ねていた今夜の宴。発売されたCDは6曲入りで、なんと1000円(!)。ステキなジャケットと、すべての楽曲の歌詞カード付き。相当なお値打ち価格‥、驚きました。

※葉さん(vo.)の手による、ジャケットアートワーク。
 080120_shin-lu-chu.jpg



    (セットリスト)
  1. 深海ランデブー
  2. Everything Strange
  3. 妖精エコー
  4. Sad man's lover
  5. メランコリー
  6. 繋ぐ手
  7. Old Friends(サイモン&ガーファンクルのカバー)
  8. オリエンタル
  9. SUNSHOWER
    アンコール
  1. My Favorite Things


 ①深海ランデブー(新曲)
 ギターの森 健司朗さんが、パーカッシブにギターを叩くプレイが印象的。イスに座り、ギターをヒザに乗せ、10指を駆使して奏でるトリッキーな音色。ボディーを叩く音は軽やかで心地が良い。弦も叩いて響かせる。透明感のあるテレキャスサウンドが、会場いっぱいに広がっていた。ポップで、実に軽やかな作品です。

 ②Everything Strange(新曲)
 パンキッシュなナンバー。彼らはピストルズをカバーをしたコトがあるのだが、そういった類の音楽を髣髴とさせる、ブリティッシュで縦ノリのロックチューンでした。

 ③妖精エコー
 これは、文句なし!彼らの代表曲と言って良いと思う。他に喩えようの無い、メンバー各々の良さが十二分に発揮された、非常に神秘的な作品です。ギターとボーカルがユニゾンで響く箇所がいくつかあるのだけど、独特で格好が良い。エンディング部でギターの森さんがご披露するスィープピッキングはお見事っ。

 ④Sad man's lover(新曲)
 ディレイの使い方が上手い。ギターが幻想的に響く。ボーカルの葉さんは寂しげに唄う。タイトルイメージどおり、実に悲しい曲調。しかし、中盤から後半にかけて、徐々に力強いビートに。そのビートは徐々に激しさを増すっ、が‥、やがてスっと消え入り、曲は終わってしまいます‥。

 ⑤メランコリー(新曲)
 大人っぽくて都会的、少しソウルフルで黒っぽいエッセンスもある、杏露虫のナンバーとしてはやや異色の新曲。核となる部分に杏露虫らしさは残しつつ、良い具合に音楽性の幅を広げつつあるなぁと、おいらは感じました。

 ⑥繋ぐ手(新曲)
 「ジャズ と自由は、手をたずさえて行く」という、セロニアス・モンクのコトバに触発されて生まれたタイトル。曲調はジャズでは無くて、とってもキュート。童謡まではいかないけど、テンポもメロディーもすごくカワイイ。彼らの新たな一面を垣間見るコトができました。

 ⑦Old Friends
 アメリカン・ショートヘアーの迫水秀樹さんをゲストにむかえ、サイモン&ガーファンクルの名曲をカバー。しっかし、難しい選曲を‥。実力派の二人がキレイなハーモニーを響かせようとして選曲したようですが、聴いていて、チョット緊張してしまいましたっ(笑)。ギターの森さんのオクターブ奏法もキレイに響いていて、印象的でした。

 ⑧オリエンタル
 ギターの開放弦を使ったハーモニクスを、これでもかってほどに駆使して、非常に透明感のある神秘的な世界を魅せてくれる。vo.の葉さんと森さんが映し出す幻想的でフワフワした音を、正確でタイトなドラムと粘りつくようなベースがキッチリ支えてくれる。森さんのコーラスもステキですっ。
 
 ⑨SUNSHOWER(新曲)
 おいらは、これこそ新境地だと思ふ。ポップで軽やかで、(ほぼ)ストレートなラブソングっ。当然に杏露虫らしさは残っているのだけど、乙女チックにポップに歌い上げる葉さんは、珍しいっ(ん‥)。森さんのボーカルも、とっても楽しげ。こういう、ちょっと突き抜けた感じの爽やかな曲も聴きたかった。本編のラストを飾るのに、良い作品であったと感じました。

 アンコール①My Favorite Things
 明るく幕をとじた本編でしたが、ラストは、やはり、どんよりと‥。ズドーンと落ちた‥。 原曲自体は、そう暗い曲では無いのだけど、杏露虫の場合、ズドーンと‥、地を這うように‥。途中、発狂気味‥(こわっ)。なんて言いながらおいら、杏露虫のMy Favorite Things、大変に気に入っています!鬼気迫るプレイ、大変に格好が良いです。


 今夜のライブであらためて再認識したのだけど、彼らは演奏技術が高い。良い音楽と技術は直接は関係ないかも知れないけど、幅広い音楽を創り上げていく可能性が、飛躍的に高まるコトは確かだと思う。

 音作りも非常に洗練されている。バランスが良いし、楽器それぞれの音も抜けが良い。特にギターは、音響系サウンドとでも言おうか‥、透明感のある、非常に美しいサウンドです。

 ミニアルバムに収録された6曲は、どれも彼らの音楽性の幅を広げるのに一役かっていると感じた。特に「メランコリー」、「繋ぐ手」、及び「SUNSHOWER」には、新たな可能性を感じましたっ。今後の活躍が、ますます楽しみです!

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