長岡亮介 - ライブレポ(2008/5/16@下北沢GARAGE)、(2/2)

 サプライズな夜でした!

 メインのフェンダー・テレキャスターを背負い、舞台に立つ長岡さん。ソロでエレキを使う姿は初めて拝見した。この時点で、すでにサプライズの予感が…。

 1.最近
 MCの"ふじたたくみ"さんの進行に促され、おもむろに弾き語りはじめた。

 まずはディレイを効かせた幻想的なサウンドから入る。アルペジオを基調とした美しいコードの響き…。

 数小節を奏でたのちに、ディレイのペダルを踏み直してナチュラルトーンに戻し、パーカシッブなバッキングを。独特の、アタックの強い指弾きで伴奏しながら、静かに唄い始めました。

 ギターソロは圧巻!初っ端から飛ばすっ。5弦と4弦の開放弦を、ベース代わりに巧みに使い、ルート音を聴く側に意識させながら、その合間合間にアドリブで、秀逸な旋律を繰り出す。アドリブは誰しも、日により多少の出来、不出来があると思いますが、コノ日は調子が良いのだとスグに分かりました。

 2.体
 メインアクターでは無いから、一応の簡単な自己紹介を済ましてから、「ボクの兄弟がかいた曲を演りましょう」と告げ、イントロを奏で始める。兄弟とは、浮雲さんのコトですね 笑。言わずもがな、浮雲は長岡亮介さんが東京事変で活動する時の芸名です。

 せっかくだから、兄弟という"てい"で…。兄弟のかいた曲は兄弟が奏でますと、より活きますよ…。そう、痛感した。事変においても好きなナンバーだったが、ずいぶんと趣が違った。「ホントウは、こうなのか…」と。アレンジや構成の問題ではありませんよ。事変のそれと、ほぼ同じでしたし。

 おいらは長いあいだ、今でも椎名林檎さんが大好きです。が、おいらは、林檎さんが書いた作品を林檎さんが唄い、長岡さんがバッキングとコーラスをするのが、好きです(ファンの、勝手でワガママな気持ちですので、各位、お赦しを…。スルーして下さいまし)。

 3.運河
 前日にかきあげた新曲。ほの暗くてヒンヤリとしたアンダーグラウンドから地上を見上げるような、何とも暗い曲でした。

 ひたすらに高速のアルペジオでバッキングしていた。曲のリズムはミドルテンポだけど、音数の多いバッキングでした。

 作品の世界観とは遠いけど、ウェスタンっぽい旋律を部分部分に感じました。ペトロールズで演奏すると、意外に激しさや熱さを醸し出すような気がしています(勝手に…。どんなアレンジにするおつもりか、まだ想像がつきません)。

 4.メトロ
 メトロを唄う長岡さんを聴いたのは、これで二度目。一度目は東京事変の「娯楽」がリリースされる前でした。

 チキン・ピッキング風のアタックの強い、跳ね上がるバッキングに跳ねた声。実に楽しそうで、明るかった。前曲との対比が極端で、面白いなあと思いました。

 これもですねえ…、事変のナンバーに慣れているにも関わらず、長岡さんの、しかも単に弾き語ったコノ日のメトロの方が良い…、と感じましたよ。

 おいら自身、それは大変に意外なコトでありました。

 たとえば事変のOSCAに対する違和感は、先にペトロールズで耳慣れていたからだと考えていました。だけど、同じ理屈であれば、「体」も「メトロ」も、おいらにとっては事変が馴染み。にも関わらず、コノ日の両曲の方が圧倒的に良いと感じたのは、小さくは無い驚きであり、発見でありました。

 5.無い者ねだり
 弾き語りの定番ですね。メローにつややかに、色っぽく唄いあげておりました。

 6.I Love You(オフコースのカバー)
 ゲストの"さーぼー"さんが、馬頭琴を持って登場!コノ日のライブに、強烈なアクセントをつけてくれた。素晴らしい音色でしたよっ。

 「スーホの白い馬」という、モンゴルに古くから伝わる民話を御存知であれば、馬頭琴の由来が分かる。その話は、おいらの世代であれば誰しも知るような物語で、長岡さんも当たり前に切り出したのだけど、なぜかオーディエンスの反応は薄く、よって、まったく割愛されてしまった 汗。

 ま、まさかのオフコースですよ!オリジナルに近いアレンジに、馬頭琴の切ないソロが響いて、すごくステキでした!エレキ+馬頭琴という組み合わせの妙が、コノ日のライブの盛り上がりに一役かっていたコトは、間違いないです。

 長岡さんは、唄のバッキングに少し苦労している様子でした。馬頭琴のアドリブをバッキングする時は簡単なコードであったし、長岡さん自身が大変に心地良さそうでありました。

 7.Old Man(エンディア・ダベンポートのカバー。原曲はニールヤング)
 ニールヤングっぽくないニールヤング。それもそのはず、長岡さんは、エンディア・ダベンポートがニールヤングをカバーしたOld Manを、カバーしていました。

 エンディア・ダベンポートはBRAND NEW HEAVIESの初代ボーカリストを努めた女性。昨夜のは、ニールヤングのカントリーな雰囲気とはかなり違ったけれど、エンディア・ダベンポートのOld Manとはアレンジもテイストも近いです。以下に挙げたアルバムをお聴きになれば分かります。エンディア・ダベンポートのソロアルバム、Old Manは10曲目です。
エンディア・ダヴェンポート

 馬頭琴のアジアンなテイストが絡み、不思議な趣のあるサウンドに。馬頭琴が、チェロのように聴こえましたよ!そう、ムリに喩えれば、ニルヴァーナのアンプラグドのようなサウンド…。

 馬頭琴とエレキ、という組み合わせは意外なほどにマッチしていました。もし、長岡さんがアコギを手にしていたら、ありがちなサウンドで、つまらなかったかも知れない。エレキを使ったのは、良いアイディアだと感じましたっ。

 8.雨
 イントロでとちって仕切りなおしたのだけど…、やっぱりイイ。コノ曲は兎に角、イイ!多少の語弊がありますでしょうが、メジャーな音ですよ。FMから流れ来る、クリストファークロスや、TOTOのポップなナンバーのような、AORテイストのサウンド。

 今であれば、たとえば世界の人がエアチェック(ネットチェック?)しているグローバルな人気ネットラジオから、アメリカ、イギリスのトップチャートにまじって流れてきても違和感が無い。ポップだけど、子ども向けじゃあない。親しみ易いけど垢抜けていて、簡素だけど超都会的なハイセンス。そこらの有体なポップチューンとは違う。その当たりも、充分に堪能して頂きたいです。



 比較的にアウェイであった空気を跳ね除け、あんなにもキッチリと場を暖めたのは、失礼だけども少し意外に感じました。MCも良い具合だった。自分で何とかするしか無いという気迫が、功を奏している気がしました 笑。

 セットリストにしろ、馬頭琴奏者・"さーぼー"さんのフューチャーにしろ、いつもの良くも悪くも脱力系な(ゴメンなさい…)ノリとは、少し違ったライブでありました。長岡さんがメインの場というワケでは無いから、それなりのサービス精神が在ったと申しましょうか…。だからこそ、比較的に緊張もしていたように見えました。大変に気に入りましたよ…、ステキなライブでした!馬頭琴も、是非また聴きたいです、キラキラ

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ソラさん、毎度!

ライブはタイミングですからね!おいらも、新宿のロフトは逃したし、ワンマンも一度。広島も、仙台も…。でも、うらやむコトは無いですよお、ワンマンはこの先、何度もありますっ。

メトロは、一度でも聴いたら驚きます。おいらの想像を超えている。当たり前かも知れないけど、どうしてこんなにも、フィットするのか…。自分の曲を、自分で唄うのは自然。長岡さんのそれは、特にそう、強く感じますっ。

O.S.C.A.もミラボも…、ですね。おいらは、そう思います。事変に参加しているからといって、ペトの曲をそこでプレイするのは、意外に難しい、相容れ居ない何かを再認識した夜でした。

次のライブは、6月の後半ですね。タイミングが合うと良いですね!ムリせずとも、ペトは逃げませんけど 笑。

こんにちは!

昨日のライブ、参戦できなかったのでレポ楽しみにしていました!!
まだ自分は長岡さんソロみたことないので羨ましいです。
事変曲やりましたか。メトロとか長岡さんのあの声で♪~階段を下りたはずなのに、二人はいま街を見下ろしてー~とか歌ってるのが想像できません。是非観てみたい!!!
私は初夜でおいらんを聴いたときすごい衝撃を受けたのを覚えています。先に椎名林檎の方を知っていたからこっちのが全然格好良いじゃないのーって。オスカとかミラボもそうじゃないですか??
雨、また演ったんですね。聴きたいです。あのサビみたいな?!フレーズが頭から離れなくて。
早くまたペトの生演奏お目にかかりたいです!!
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