雑記 - よりいっそう深まる、音楽の謎

 私たちは、できあがった音楽作品を分析することはできます。だが、それでもなお分析し得ないなにかを、そこに残すことになるでしょう。その音楽が私たちを動かすものであれば、その謎はいっそう深いはずです。

武満徹「ほか」『岩波講座 文学1』,岩波書店,1975,p.176-177.


 これは武満徹が、1975年3月にエール大学で行ったセミナーの草稿を元に訂正、加筆した文章の冒頭を抜粋したものです。


 『岩波講座 文学』(全十二巻)の第一巻「文学表現とはどのような行為か」、「ⅲ 表現の構造について」、「a 音楽 - 鏡と卵 a mirror and an egg」 の、冒頭に記されています。下線は文章のまま(実際は縦書きなので傍線)。残念ながら、この文章をインターネット上に見つけることは、できませんでした。


 それは短く、抽象的で、別にどうということのない文章でした。が、その冒頭は心に刻まれ、その刻印は歳を重ねるごとに深く、鮮明に成っています。

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