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雑記 - 旋律の祈り

 月刊誌に掲載された綿矢りささんのエッセイ、「旋律の祈り」を読みました。こういうときですが、さり気ない言葉で書かれていて、心、落ち着きました。


 彼女は、あまり音楽に明るくはなさそう。小説家であることもあってか、「いままで言葉の力ばかり信じていた」、と。「歌詞のついている曲ばかり好きだった」、「流行のJポップを、“知らなきゃ時代に乗り遅れる!”とばかりに必死で聴いていた」、とも。


 そう前置きをしたあとに、「おだやかな旋律に相当するほどの癒しが、お見舞いの言葉にはあるだろうか」と書いているから、説得力が増しています。


 あちらこちらで、似たような御見舞いの言葉を聞きます。“お祈り申し上げます”の“祈り”とは、どういう意味だろう。無事を願っています、といった気持ちを込めた言葉。神へ祈る、信仰心を表す言葉。拝啓、おはよう、お悔やみ申し上げますと同じような、半ば形式的な言葉。


 想像を絶する災難に、みあう言葉はないから、おいらも似たような言葉しか思い浮かばない。言葉は、形容しがたい出来事に遭遇し、世界から引き剥がされたかのように感じます。


 「私はいままで本気で、“大変なときに音楽なんて聞いている場合じゃない!”と思っていた。でもあれこれ考える前に、ただメロディが言葉を発さぬまま、こわばった精神に瞬く間に浸透して、胸の奥にたまった涙を自然に外へ流していく」(綿矢りさ)。

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